業務連絡(復帰のお知らせと今後の指針について)


なんだかいまだにドタバタ落ち着かない日々を送っていますがぼちぼち復活します。


まずは、コメントをいただいた質問者さんをはじめ、メール等であたたかいお心遣いを
いただいた皆様、ありがとうございました。


で、質問をいただいていた画像の件ですが、考えてみました。以下、記述します。


まず、インターネットという媒体上にアップロードされている時点でこのサイトにおける記述は
全て「公衆送信」(著作権法第2条)となり、「私的使用のための複製」(同法第30条、第49条)
には該当しないものと考えます。よって利用(アップロード)するためには原則著作権者の許諾が
必要です。


また、ご指摘いただいた「引用になるのでしょうか?」という部分に関しては、
(おそらく、許諾がないということであれば引用という解釈なのですよね、という意図で
コメントをいただいたものと思います。)

「公正な慣行に合致」し、「目的上正当な範囲内」で行われる引用とは、通常、次の3つの条件を満たしていないといけない、とされています。(1)その著作物を引用する「必然性」があること。また、引用の範囲にも「必然性」があること。通常は、引用先が創作性をもった著作物であることが必要であり、「朝日新聞に次のような記事があった。」として、あとはすべて記事を丸写しにしたものなどは、引用には当たりません。(2)質的にも量的にも、引用先が「主」、引用部分が「従」という主従の関係にあること。引用した人が表現したい内容がしっかりとあって、その中に、補強材料として原典を引用してきている、という質的な問題の主従関係と、分量としても引用部分の方が地の文より少ないという関係が必要です。(3)引用部分がはっきり区分されていること。引用部分をカギかっこでくくるなど、本文と引用部分が明らかに区別できることが必要です。


asahi.com 著作権より


という現在の解釈規範に則って考えると、見出しの直下でURLを提示し、当該画像の引用元サイトの
参照が容易であるとはいえ、現在のサイト構成においては、参照したサイトで利用されている画像を
著作権者の断りなく利用する行為は著作権法上禁止されている「許諾なき転載」に該当するという
そしりを免れえません。


以上が(蛇足も一部ありますが)質問者さんへの返答、ということになります。
このくらいでよろしいでしょうか?>質問者さん


以上のように、このサイトが著作権を侵害している可能性があるということは明白なので、
随時(今週いっぱいくらいで)過去のエントリについて修正を行いたいと思います。
また、今後のエントリについても以上の点を踏まえた上で運用にあたりたいと思います。
なお、画像部分だけでなく、テキストの引用についても、上に引用したasahi.comで言われている
「必然性」「主従関係」の点において問題となる部分がありそうです。
こちらもあわせて修正します。


法学部出身を公言しているにもかかわらず著作権に対する意識が低く、情けないです。
今回、この問題を考える契機を与えてくださった質問者さんに深く感謝したいと思います。
はてなユーザーでいらっしゃれば投げ銭なんかさせていただきたいところですが……。)


ひとまずこのエントリは以上です。
何かあればコメント欄でのコメント、もしくはメールを頂ければお返事いたします。
よろしくお願いします。