はてなシュラン


id:Nayutaさんにご指名いただきましたので、はてなダイアリークラブのひとつ、「はてなシュラン」に
参加してみたいと思います。何しろ食べることが大好きで、どの店を紹介しようかと悩みましたが、
近々会社休んで行こうと思っている大好きなお店をご紹介します。
文字ではなかなかイメージが伝わらないこともあると思うので、それぞれのメニューに、
お店のメニュー紹介ページのURLを付けました。画像見つつ、よだれたらしながらどうぞ。


────────────────────────────────
・近為(きんため)
・神奈川県鎌倉市山ノ内376-2
http://www.kintame.co.jp/
・JR横須賀線北鎌倉駅より歩いてすぐ
────────────────────────────────


ぽっかりと予定の明いた休日、なぜかふと鎌倉に行きたくなることが多い。
北鎌倉の駅で降りたら、円覚寺東慶寺建長寺なんかを巡りながら巨福呂坂を攻略。
鶴岡八幡宮を裏から攻めた後は、板倉準三の神奈川県立近代美術館でひと休み。
小町通り若宮大路を行ったりきたりしながら、はとサブレに舌鼓を打ちながら締め。
(cafe vivement dimancheはなんだかいつも混んでいるので行かない。)
そんな散歩コースのスタートとなるのが、今回紹介する「近為」です。


京都に本店を構える京漬物の老舗。百貨店にも入っているので、ご存知の方もいるかもしれません。
ただ、今回ご紹介するのは、京都本店と北鎌倉店でしか楽しむことのできない「お茶漬け席」。
ごはんとお漬物が好きな方、いや、嫌いではないに方はぜひとも一度訪れていただきたいお店です。


────────────────────────────────


北鎌倉の駅から歩いて1分ほど。古民家のような趣の店内に入り、店員の方に声をかける。
手水鉢から柄杓ですくった水で手を洗い、階段で2階に上がれば、そこはもう忙しい日常とは別世界。
畳にゆっくりと腰を下ろし、おいしいお茶をいただきながら、深呼吸。
白梅と紅梅の2種類のメニューからお腹の減り具合と相談しつつどちらかを選びます。
今回は、2000円の白梅コースをご紹介。

        • -


1品目、季節のお漬物を使った小さなお寿司
http://www.kintame.co.jp/ocya2.html
しゃきっとした歯ごたえのお漬物と、少し甘めに炊かれた酢飯との相性が抜群です。
毎回、もっと食べたいなぁと惜しみながらもぺろっと平らげます。
ペコペコでグーグーと悲鳴を上げていた食いしん坊のお腹が少し落ち着く瞬間。

        • -


2品目、柚こぼしと浅しばの盛り合わせ
http://www.kintame.co.jp/ocya3.html
やわらかくやさしい味に漬けられた筍は、添えられた木の芽が主張しすぎることもなく、
とてもよいバランス。胡瓜も噛むごとにしその香りが爽やかに口の中に広がります。
そしてここでのメインイベントは何と言っても柚こぼし。
角はしっかりとしていながら、中は柔らかな大根の美味しさに自然と口数が減ります。

        • -


3品目、白みそ仕立ての京風雑煮
http://www.kintame.co.jp/ocya4.html
小さなおわんのふたを開けると、クリーム色の汁の中にぽっかりと浮かぶ
焼き色の付いた丸もち。上品な甘さのおつゆだけをまずはひと口。そのあとは
もちの上にちょこんと乗った柚と辛子を溶き入れ、もちと一緒に口に運びます。
互いの風味を打ち消すことなく、また邪魔することもない豊かな味のハーモニーを堪能。

        • -


4品目、お茶漬けの季節の漬物盛り合わせと大根の千切りの煮物
http://www.kintame.co.jp/ocya5.html
おひつに盛られたご飯と一緒に出てくるのは、大きな器に入った京漬物の豪華共演。
あまりの種類の多さに驚き目を丸くしていると、店員の方が一種ずつ丁寧に説明してくれます。
小皿にしょうゆを注ぎ、胡麻を加えれば準備は完了。そのまま食べたり、ごはんと一緒にほおばったり、
お茶漬けにしたりと、いろいろな楽しみ方ができます。
中でもおすすめは西瓜のみりん漬け。ぜひともそのまま頂いてみてください。
添えられたちりめん山椒と大根の千切りの煮物を箸休めにしながら、
ごはんをおかわり、おかわり、おかわり……。気がつけばあれほどあったお漬物が
きれいになくなっています。

        • -


紅梅コースはこのほかに季節の魚の粕漬けが付きます。お腹が減っているときはこちらを。
あと、以前訪れたときには食後にわらびもちが付いていることがありました。こちらも当然美味。


畳に寝転がって昼寝をしたい衝動に駆られながらも何とか我慢して、お会計。
店員の方と今日の予定を話しながら、気に入ったお漬物を2つ3つ選んでお土産に。
「またいらしてくださいね、気をつけて行ってらっしゃいませ」
そんな言葉に背中を押され、満腹になったお腹をさすりながら、鎌倉めぐりの一日が始まります。


────────────────────────────────


と、こんな感じで書いてみました。いかがでしょうか。
鎌倉に遊びに行くときは前日の晩御飯も控えめに、当日はもちろん朝食抜きで行きます。
お友だちとのお散歩に、愛する人とのデートに、そしてひとりになりたい時にも、
ゆっくりと流れる時間の中での近為さんでのお食事は、鎌倉散策のいい思い出になることでしょう。


お店を出たあと、ご自身の歩幅と歩くスピードに気をつけてみてください。
いつもより小またで、のんびり歩いていることに気付くと思いますよ。
ぜひ、訪れてみてください。


 -> related url : かまくら楽食日記 - 近為