ケータイはトラッキングデバイスに。

KDDIは携帯電話を使って、個人の生活の動きをまるごと記録できる技術を開発した。通話記録やインターネットの閲覧記録、携帯電話による商品の購買記録などを、全地球測位システムGPS)の位置情報と関連付けて収集し、いつどこで何をしていたか分かるようにする。個人の生活行動を整理する手段として利用する。まずはブログ(日記風の簡易型ホームページ)向けにサービスの実用化を目指す。


日経産業新聞(ウェブページ上に記事なし)

あたかもユーザーが便利になるような論調ですか、ブログサービスを便利に使ってもらうためだけにこんな大規模なシステム開発をするはずもなく、当然広告やコンテンツ配信システムのプラットフォームとして機能することは明白で。


便利さとプライバシーはトレードオフで、当然「自分がどこで何をしているか」が「たとえ匿名であっても」誰か知らない人に知られてしまうのは嫌だ、という方も多いのでしょうが、個人的には便利になるなら大歓迎です。隣の人がすべて把握していたら相当嫌ですが、握っているのはあくまで企業なわけですし。


問題にすべきは取得した企業が個人情報をいかにして保護するかというところに向かうべきであり、対企業の「個人情報を上手に取り扱う方法をコンサルティング」みたいなサービスは、取得できる情報の量と比例してもっともっと上がっていくんだろうなあ、と。


ともあれ、シチュエーションマーケティングの実現化には欠かせない技術が現実のものとなって、非常にうれしい日でございます。