レバレッジ・リーディング


レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング


今でこそ読書がそんなに苦ではなくなりましたが、雑誌ばかりを読んでいた頃はとにかく本の格調の高さがダメで、それこそ一言一句味わうような読み方が原則かと思っていたために毛嫌いしていたわけです。


確かにそういう読み方をする本もあると思いますが、そうじゃないこともたくさんあって、限りある時間の中で自分が読みたい本を読むためにはどうやって読めばいいの? というところにフォーカスした本。


「明確な目的意識を持つ」とか「線をガンガン引く」といった精神面、実作業面でのアドバイスが詰まっております。即実践できそうな内容。たくさん本を読みたいな、と思っている人には良いと思います。あと、過去に読んだ本の中身が自分に腹落ちしてないような気がしてまた読んでしまう人にはさらにぴったりかと。これは自分のことなんですが。


ただし、著者も本書内で話している通り、この読み方は「読書」ではなく自分への投資のためのアクションなので、読書好きの方には到底共感し得ない内容だと思います。かつ、小説やらエッセイでこの方法を採ってもまったく意味がないので、そのあたりのメリハリはうまく付けていかないと。


それと、根本的に違うかもしれないのは、経営者タイプの本の読み方と専門職タイプの本の読み方は違って、私はどちらかというと後者の志向なので、「経験系」の本ばかり読むわけにもいかず、「理論系」の本を多く読む傾向にあります。著者は「経験系」の本を重視して読むタイプの方(経営者なのでそれは当然でしょうが)その辺はご注意いただくと良いかと。バランス大事なので。


(目標達成まであと98冊)