驚きでもなんでもないけど


まあ、想定の範囲内

TechCrunch Japanese アーカイブ » なんと驚き―Googleが検索結果にDigg方式の投票を実験中
http://jp.techcrunch.com/archives/straight-out-of-left-field-google-experimenting-with-digg-style-voting-on-search-results/


検索結果のノイズ排除や隠れていながらも高いクオリティを持つページの発掘にユーザーの力を使うって言うのはすごくまっとうなアプローチだと思うので、驚くべきことではないと思うんですよね。これは。


ただ、これはWEBだけでなくオフラインに対してもいえることなのですが、あるコンテンツに対して下したある個人の評価は、ある瞬間においてなされたものでしかないという命題をいかに判断するのかが解決されていないなあ、って。


たとえば、小学生のころに読んだ何も面白くない本が、今改めて読んでみると目からうろこだったりするのと同じように、ある一瞬において役に立たないWEBサイトがいつ何時役に立つものに変化するのかを知ることができる人はなかなかいないと思うのです。


情報過多、もっといえば情報大爆発((C)電通秋山氏)の時代にあっては、集積されたデータベースに価値はあっても、個人が体験したその一瞬の積み重ねはもはや無価値で、次から次へと生成されるコピーアンドペーストに対してその一瞬で向き合えば良いのだ、というある種諦めにも似た感覚をGoogleが持った上でこういうファンクションを乗せてきているのであれば、それはそれで合点がいくわけですが。


捨てる技術はますます重要、そして、捨てたものを忘れられる技術はもっと重要なわけですね。