博報堂スタイル


期待と現実のギャップがあった本。悪い意味で。


博報堂スタイル

博報堂スタイル


1ページに収まるものを2ページ展開にして(かつ、2ページ展開にする蓋然性もそれほど感じられないまま)154ページ。ものすごい勢いでサクサク読めます。ただし、これが「博報堂スタイル」かどうかは微妙、かと。博報堂の知り合い(読んでないでしょうが)に聞いてみるかな。


博報堂ならでは」的なことを期待すると若干肩透かしにあいますが、広告を制作する上で忘れてはいけないことがコンパクトにまとまっていて、それはそれでいい読み物なのかもしれません。ただ、基本的にはどこかの本で読んだことが順番が変わって出てくるだけでした。当然、読者の読書経験によってはすべてが新鮮に感じられることもあるかもしれませんが、広告系の本をたくさん読んでいる人にとってはあまり意味がなさそうな一冊です。


作り出す、執筆することだけがクリエイティブワークじゃなくて、編集ひとつでもっと面白くて役に立つ本になったんじゃないかな、というのが素直な印象です。ミニブックにして持ち歩けるようにするとか。


※2008年9冊目