夜は短し歩けよ乙女
土日、何をしていたかと言うと、小説読んでました。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 単行本
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28歳で読書を始めた身としては、なかなかこういった類の書籍に出会うことが、出会う暇がなく(どうしても実用書に寄るから)、そのタイトルの妙にやられることがなければ手に取ることもなかったわけで、改めていいタイトルだな、と。あと、作者が自分より年下であるってことがもうひとつの理由。1979生まれかー。
で、そんな事実から思案するに、最近、というか自社内に限って言えば、年下と仕事をする機会が多くて、今後仕事を続けていくとすると、さらに年下と仕事をすることが多くなるのです。きっと。そうなった場合に、今までと同じように「とにかく勝負だ!」と言うのはあまりかっこよくなく、そろそろ「経験」みたいなものを使った戦い方をしていかなければいかんな、と、そんなことまで作者の生年から思ったわけです。脱線しました。
それにしても、小説って楽しいのね。読んでる間は電車の中だろうが会社のデスクだろうがデニーズだろうが、自分とその半径1メートルくらいはあっという間に京都になるわけで。すごいなあ。誤解を恐れず言えば、今一番好きな時間のうちのひとつ。他にもあるけどね。同率一位が。
作中に登場する「黒髪の乙女」のような女性に恋をしたことがあったな、と思い出しました。酒は強くないけれども、平気で「なむなむ」とか「おともだちパンチ」とか言いそうな女性で。あと、鯉とか背負ってそうな。「先輩」に勝るとも劣らない自分の至らなさで、京都に行くことすらできませんでしたが、今はきっと「先輩」のような素敵な、一途に思ってくれる男性と一緒にいるんだろうな、と少々センチメンタルに。一瞬。
こうした作品を一つでも多く味わえるように、仕事をがんばろう。そういう意味ではこれもビジネス書だ。おそらく。