ヒット商品のデザイン戦略を解剖する
良書です。デザイン、マーケティング、ブランディングあたりを生業にしている人は読んでおいた方が良い。
- 作者: 関田理恵,山下和彦
- 出版社/メーカー: ピエ・ブックス
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本
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売れる「理由」を企業、デザイナーの声とビジュアルで徹底検証
ヒットする商品には共通する理由がある?!本書では人気を博している商品やサービスの魅力をデザインの視点から徹底解剖。商品の形状や色、質感に込められた戦略や広告展開の狙いを企業、デザイナーの声を交えて解説します。さらに実際のプロダクト、広告のビジュアル例もたっぷり掲載。「売る」ためのデザイン戦略がより分かりやすく、深く考察できる1冊です。
(掲載商品)
・ 大貫卓也 ソフトバンクモバイル
・ 日高英輝 ゼロハリバートン
・ 佐藤可士和 今治タオルプロジェクト
・ 小山薫堂/水野 学 東京スマートドライバープロジェクト
・ イシザキミチヒロ 理研ビタミン
・ グルーヴィジョンズ/片山正通 明治製菓100%ChocolateCafe
・ 尾原史和/寄藤文平 R25
・ 西澤昭洋 ドトールコーヒー
・ 長嶋りかこ キリンスパークリングホップ
クライアント担当者の明確なビジョンと断固たる決意、そしてタッグを組んだパートナーとの強固な信頼関係に基づく限りなくフラットな関係。「御用聞き」では絶対に成立し得ない関係がそこにはあります。成功しているプロジェクトには必ず修羅場が存在して、その瞬間を全員で踏ん張るからこそ成果が出る。修羅場を迎えないようなプロジェクトは課題設定が少し甘い気がするし、修羅場を乗り切れないとするならば想いが足りないんでしょう。きっと。
最後に、キリンのスパークリングホップを手がけた、博報堂のデザイナー・長嶋氏のひと言。
重要なのは、自分で球を持って走る覚悟のある人たちが集まっていること。大人数になってくると、「誰か球を出せるだろう」みたいになりますよね。そんな最悪なことが全然なくて、ボールが来たら走るし、「いや俺に渡せよ」くらいな感じが、すごくよかったなぁと思っています
チームでワークする際のすべてが、ここにある気がします。素直に、負けたくない。そう思いました。