経験の差と自分の成長と。


外部の方、特に自分よりも明らかに多くの経験を持っている方と仕事をすることが、最近多い。経験は必ずしもプラスに働くとは限らないけど、意識的にプラスに働かせている人は強い。とても強い。論理展開で筋を通したとしても、言葉では表現しづらい感覚の部分で明らかに差がある場合はどうしたらいいのか。


自分の土俵に引き込んで、自分が勝てる勝負をしに行くのも、確かにいいのかもしれない。プロジェクト全体の「効率的な」成功を考えた場合はその方が望ましいし、経験が生み出す発想を吸収しながら、自分自身もぼちぼち成長していくことは「正解」だと思う。


ただ、同じレベルで考えることを放棄した瞬間、効率はともかく、大きく成長するチャンスは指と指の間からこぼれ落ちる、と思っている。裏を返せば、負ける可能性のある勝負をしに行くべきなんじゃないかな、と。


相手がクライアントで、負けが許されない場合にはそういう勝負はしない。それはビジネスじゃなくて独り相撲で自己満足だから。アカウントプランナーでもない限り、そういうスタンドプレーは責任取れないしね。でも、ブレストとか企画案出しのレベルで自分自身が勝てる分野だけで勝負をしてたって、あまり意味がないはず。良くも悪くもそこは「負けが許される勝負」なのだから。


「いい刺激を受けた」じゃ意味がない。勝ってナンボだぜ。勝負なんだから。