ダイナミックフォトにどっと疲れた。


何というか、久々にWEBに疲れた。


家でぼーっとTVを見ていたら何度もお目にかかったEXILIMのCM。「ダイナミックフォト」というやつが目玉らしく、静止画に動画を合成して愉快な写真を作ることがデジカメ上で(PCなしで)できるらしい。へー。こんなの響くのかなー、マーケティングの間違った使い方だと思うなー、みんなどう書いてるのかなー、と思い「ダイナミックフォト」でブログ検索。そうすると、出てくる出てくる「モニター記事」の嵐。


みんぽす、AMN、B-Promotionがメインっぽいですが、ものすごい投下量です。きっと。めくってもめくってもモニター記事ばかり。PPPだったりそうでなかったりするとは思うのですが、無料でカメラ借りておいて悪いことを書くというのはなかなかできることでもないですし、必然的に「面白い!」「斬新!」「もっと使いたい!」という記事ばかりがリストされています。そもそも批評精神が無い記事ばかりで気持ち悪い。


もちろん、ほんの一部「モニターだけど悪い評価を付けている人」「実際に買って良い評価を行っている人」という方もいらっしゃるのですが、超少数派。1割にも満たないくらい。


何というか、リテラシーが低い人が見たら「おー、すごい評判良いんだな! 買わないと」になるのかもしれないですが、これが本来的なインターネットの、そしてWEBマーケティングの正しい使い方なんだろうか、と深く考えてしまいます。印象操作なんじゃないかしら。これ(まあ、「広告なんて多かれ少なかれ印象操作だ」って言われたらその通りだけど)。


あ、そうか、価格.com見りゃいいのか。どれどれ。と、言うわけで、CMで「その機能しか取り上げないほどの目玉機能」であるダイナミックフォトには触れられることなく、「メイクアップモード」にフォーカスが当たっていますね。さすがにここまでは操作不可能なようで。


素数やらコンパクトさやら液晶のサイズや質やらで勝負できなくなっている上に、ケータイへのカメラ搭載率がハンパなくなってきていて、完全に飽和市場と化したデジカメ市場。勝ち残っていくためにはなりふり構っていられないのは間違いないですが、メディアを乱雑に、今この時点での刈り取りだけを目的に使うようなやり方をすると寿命が縮みそうで嫌なのです。何となく。


自分がいる業界を、自らの手で壊すようなことはしたくないです。ほんとに。ブログに、検索結果に、そしてWEBマーケティングに幸あれ。