最強集団ホットグループ奇跡の法則―成果を挙げる「燃えるやつら」の育て方


上司のオススメ。共通言語構築のために、「同じ本を読む」っていうのは相当イカしたやり方ですよね。なぜこのタイミングでこの本を薦められたのか、なんとなくわかる気がします。できればもうちょっと早く読みたかったですが。


最強集団 ホットグループ奇跡の法則―成果を挙げる「燃えるやつら」の育て方

最強集団 ホットグループ奇跡の法則―成果を挙げる「燃えるやつら」の育て方

第I部
最強集団の知られざる生態
第1章
奇跡の集団ホットグループ
第2章
希望の種を蒔く
第3章
戦略はミッションに従う
第4章
ミッション達成のためのアプローチ
第II部
成果を挙げる「熱いやつら」の育て方
第5章
いかにして「やつら」の魂に火を付けるか?――リーダーたる者の条件
第6章
「人」の共鳴からスタートする――指揮者型リーダーのための一二の心得
第7章
野性の叡智を躍動させる――パトロン型リーダーのための一〇の心得
第III部
「破壊的」な成果を生む秘策
第8章
多様なものに自由を与える
第9章
親組織とのトラブルを回避する方法
第10章
「想定外」の動きで大組織を変革する方法
第11章
成功と失敗の分かれ目
第12章
失われた個を求めて
第13章
躍動する魂が芽吹く場所――ホットグループはどこで活躍するか
第14章
ホットグループを歓迎しよう!


ホットグループ、なんていうくらいなので著者(および訳者)のテンションが非常に高く、「歴史を変えたのは常にホットグループだ(=ホットグループにしか歴史は変えられない」と誤った解釈をしてしまいそうですが、それは明らかに拡大解釈なので気をつけないといけないなと。でも、良い本です。


統率の取れた組織を作り上げるほうがマネジメントする側もされる側もものすごい楽なんですが、ものすごくは楽しくないっていうのは心理で、じゃあ、どうしたらいいんだろうと途方にくれてしまったら読む本。ちなみに、同じことが何度も何度も出てくるので、読書にインテリジェンスを求める方にはちと辛いかもしれませんが、その分のめり込むことができれば一気にさくさくと読み進められます。


現時点でマネジメントに不安がない方には不要です。初めてマネージャーをする方であれば、事前に読んでおくとすごくいい影響が出るかもしれません。そして、もっとも読むべきは現在自分自身が行っているマネジメントに不安がある、というか満足していない方(自分自身も含めて)。ひとつの方法論に固執するのはよくないですが、いいアプローチなので、実践してみたくなりました。


何しろかっこいいし、楽しそうですから。
※2008年1冊目