「残業ゼロ」の仕事力


あくまでケースであり、メソッドではない。そういう本。


「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力

「早朝会議」「がんばるタイム」……、ユニークな仕組みで有名なトリンプ元社長による仕事のやり方。「問題はすぐに手をつけない」「やることは優先順位をつけない」「オリジナルにこだわらない」、著者が提唱するのは常識を覆すことばかり。でも、この方法で著者は全社残業ゼロ&19期連続増収増益を達成しました。仕事を速く終わらせ、「夜3時間」は自分に投資することが、成功への近道です。


吉越氏自身が確立したメソッドを、どの会社のトップになっても導入する、とは思えない時点で、この書籍の内容は「ケース」でしかない。ただ、とても参考になるケースであることは間違いないですね。実行した事実と、それを徹底させる方法論(社長自ら笛を吹く、とか)については記載があるものの、取り組みと成果との間の因果をいかに捉えたのかについて知りたかった。確かに良い取り組みで、一定の成果を挙げるとは思うものの、実際にやるとすると費用対を見極めなくてはいけないので。あ、でも「そんなこと考える前にまずやってみろ。いいに決まってるんだから」っていわれるんだろうな 笑


あと、吉越氏は「自分はワンマンではない」と主張していますが、ワンマンかどうかは周囲が決めることであり、やっぱりワンマンだと思います。情報共有意識が極めて高いワンマン経営者。嫌いじゃないです。ほんと。