リートフェルト展 - 職人であり続けたオランダ人デザイナーリートフェルトのイスと家

http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp/kikakuten3.html


2004年1月17日〜3月21日、府中市美術館。

オランダのモダニズムを代表する家具デザイナー、ヘリット・トーマス・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld/1888-1964)は、20世紀初頭の近代デザイン運動に大きな足跡を残した人物です。有名な「赤と青の椅子」(1918年)、そして「シュロイダー邸」(1924年)をはじめ数多くの仕事を手がけ、建築家、そしてグラフィック・デザイナーとしても、多彩な才能を発揮しました。彼は、モンドリアンやファン・ドゥースブルフとならんで、オランダのモダン・アート・デザイン運動「デ・スティル」の中心メンバーの一人としても知られています。
本展では、このモダンデザイナーとしてのリートフェルトだけでなく、彼の職人としてのぬくもりのある細やかな工夫にも注目します。彼は、キャビネット職人の父親からオランダ家具の伝統的な技術を受け継ぎながら、使い手の立場を考えた工夫やウィットに富んだ遊び心を、シンプルなデザインに生かしたアイデアマンでした。彼の家具デザインの真価は、色やかたちよりも「構造」にあり、理論派のモダニストともひと味違った職人気質のデザイナーでした。
オリジナルの椅子や家具はもちろん、「シュロイダー邸」に代表される建築の傑作、そして多彩なデザインの数々を、コンピューターグラフィックスや再現展示、そして実際に家具に触れるワークショップのコーナーなど、様々な工夫を凝らした展示によって、紹介します。
オランダ、ユトレヒトのセントラル美術館とリートフェルト・シュロイダー資料室の全面的協力を得て、海外と国内からよりすぐった作品、家具、図面、ドローイング、模型など、合計80点を展示します。この機会にぜひリートフェルトの世界をご体験ください。


講演会とかワークショップとか盛りだくさん。
できれば今週末に行きたい…