デザイン曼荼羅

http://www.designtope.net/mandara/

デザインの深層にかかわるキーワードが50選ばれている。
それぞれのキーワードには関連する映像と自分自身の関連する作品が掲載されていて、文字による読む行為と見る行為の総合的な表現になっている。
50のキーワードが思想というものであるより、美意識であり、秩序感として作品と近いところで感覚に働き掛けるものでありたいと願ってのことである。
論理も作品と同様に理解しようというのである。


黒川雅之さんの著作「デザイン曼荼羅」(5/25発売予定)の内容がWebで公開されています。この書籍のコンセプトとして、どのキーワードからでも読みすすめることができ、かつ関連したキーワードが提示され、リンクを辿るように読む、ということが提示されていることもあり、このような情報公開は非常に喜ばしいことです。


何か物事を考える時に、そのテーマのみが頭の中にあるということは少なく、同じ分野異なる分野を問わず、さまざまなキーワードが関連しあって考えがまとまっていく、そういう頭の使い方を私たちは無意識のうちにしているわけですが、紙のメディアでそういうことを表現するのはなかなか難しいんですよね。


こういう良質なドキュメントがウェブ上で、しかも無料で公開されることの意味を、インターネットというメディアに関わる人間が、そして紙のメディアに関わる人間が、真剣に考えなくてはならないと思うのです。自分も含めて。