没後50年 「知られざる ロバート・キャパの世界展」
→http://www.syabi.com/schedule/details/capa_02.html
2004年4月3日〜5月16日、東京都写真美術館。
ロバート・キャパは1913年、ブダペストに生まれ、パリで写真家として活動をはじめました。以後彼はスペイン市民戦争、日中戦争、第二次世界大戦下のヨーロッパ、イスラエル建国時の中東戦争、インドシナ戦争など三大陸で起こった5つの歴史的な戦争を写真に記録しました。キャパの残した膨大な写真の数々は20世紀の貴重な証言であり、今もなお全世界の人びとに強烈な印象を与え、感動を呼びおこしています。
本展覧会はキャパの偉大な業績を紹介すると同時に、写真家としての名声を得る第一歩となった「スペイン市民戦争」の写真群を、スペイン・サラマンカ市民戦争資料館とスペイン国立図書館の特別協力を得て、ヴィンテージプリント83枚をわが国で一挙初公開します。
共和国側の民兵の死の瞬間をとらえた《崩れ落ちる兵士》に代表される写真群は世界に衝撃を与え、市民の苦しみや破壊を象徴化するキャパのまなざしは、ピカソの《ゲルニカ》同様、市民に勇気と希望を与え、その後の写真家としての生き方を決定づけるものになったのです。
キャパの知られざる素顔や人生観に触れながら、彼の込めた平和へのメッセージを感じてください。
時期が時期だけに、いろいろ考えさせられる展覧会になりそうです。