ネクスト:メディア・アートの新世代

http://www.ntticc.or.jp/About/Press/2004/4/0405_02_j.html


2004年4月23日〜2004年6月27日、ICCギャラリー。

近年,日本各地の美術館などにおいてメディア・アート作家の個展および企画展が多く行なわれるようになりました.このことは,これまで現代美術の流れの中では傍流として位置づけられていた感のあるメディア・アートが,多様化する表現の大きな流れの中のひとつとして認知されるようになったということを意味するものといえるでしょう.
また現在の相次ぐ美術大学や専門学校でのメディア系学科新設やメディア・センターの開館という動向を受けて,所謂メディア(アート)系の表現を志す人,およびその研究の場,あるいはそれに伴う発表の場は増加しているといえます.
それと同時に,日本のメディア・アート作家の海外での活動も活発になっており,国内のメディア・アートを専門とする学芸員においても,海外のメディア・アート・フェスティヴァルの審査員などとして活躍するという状況が生まれています.それは,ともすると日本のメディア・アートの状況は国内よりも海外において,より紹介されているのではと思わせるものでもありますが,むしろメディア・アートというジャンルが,より国際的な場に開かれたものになってきたということでしょう.
このような状況において,現在の国内におけるメディア・アートの新しい作家を取り上げることは,多様化するメディア・アートの状況や動向を確認する意味でも意義のあることといえるのではないでしょうか.
この展覧会は,当館学芸員と国内のICCと同傾向の施設,およびメディア・アートを専門とする学芸員4名を招き,計5名のセレクターによって12人(組)の新進作家を選出することで,現在の日本のメディア・アートの突端における切断面を複数の視点から切り出し,その多様な特徴,特質などを提示しようとするものです.


自分と同年代だったり、もしくはちょっと若かったり、そういう人たちのクリエイティブというのは
非常に悔しかったり羨ましかったりいろいろと入り混じった感情を喚起させ、とても勉強になります。