「世界の美術館 - 未来への架け橋」展

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2004/museum041008/


2004年10月30日〜12月19日、神奈川県立近代美術館・葉山館。

現代を代表する25のミュージアム建築


21世紀がはじまりを迎えようとする10数年の間に、世界には次々に新しいミュージアムが開館しました。それらの建設には、過去の例をはるかに凌ぐ巨大な資金投入と設計の創意工夫が図られ、その建築自体が社会に対して大きな発信力を持つひとつの作品と言えるものでもあります。ロンドンのテート・モダンやビルバオグッゲンハイム美術館、ベルリンのユダヤ博物館などにみられる個性的な形とコンセプト、都市や環境との新しい関係は、ミュージアム自身の持つ意味の変貌を予感させたものでした。
本展は、現代の新しいミュージアム建築を、世紀の転換を目前にした政治や体制の変革、経済構造の変化、歴史の再検討など、激しく動く社会と価値観の変動を受けた文化現象の一つと捉え、多角的視点から、ミュージアム建築に対する新たな考察を加えることを意図しています。
安藤忠雄、ダニエル・リベスキンドヘルツォーク&ド・ムーロンレム・コールハース等、現代建築の先端を走る建築家による25のミュージアム建築を、実現したものプロジェクト案として未完に終わった挑戦的な設計なども含め、図面、素描、写真、模型など約300点で展示し、ミュージアム建築と社会の未来へ向けた関係を探ります。


建築&アート好きにとっては待ちに待った企画展。これははずせません。ちなみに同時開催の「日本から未来へ」も非常に熱く、

現在進行形の4つの美術館建築


美術館建築は現在、美術そのもののあり方やそれを取り巻く状況の変化を反映しつつ、大きく変貌をとげています。本展覧会では、現代の日本を代表する優れた建築家たちの取り組みを、まさに現在進行形の4つの美術館を取り上げて紹介します。
ホワイトキューブの取り扱いに独自の手法を見せる妹島和世+西沢立衛/SANAA金沢21世紀美術館、円形の部屋によって新たな空間システムを探るヨコミゾマコトの新富弘美術館、土の壁を導入して空間に差異を生み出す青木淳青森県立美術館、編みを構造に取り入れたり透明なスクリーンで美術館の境界を開放していこうとする坂茂のポンピドゥー・センターのメス分館。それぞれに強い個性を放ちつつ、美術と美術館と社会の新しい可能性を見せる作品が集います。


今をときめく日本の若手(?)建築家4組が解釈する美術館も要チェック、と。
芸術の秋ですなあ。