IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣


IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣


発想法とか仕事術の本っていうのは、本質的にはあまり意味がないと考えていて、それは、個々人のワーキングスタイルや発想のスキームがあまりにも異なっており、これが正解! といった類のものは存在せず、あくまでヒントでしかない、そしてそのヒントがその人にとって有害なヒントにもなりうる、という可能性を基にした考え方です。


というわけで、この種の本の使い道は2つ。ひとつ目は、まだ仕事をしたことがない若い人たちが、「仕事ってどうやってするんだ」ということを学ぶため。もうひとつは、すでに仕事をしている人たちが、より「効率的な」ワーキングスタイルはないのだろうかと、自分の頭の中を整理するため。


そういう観点で見た場合に、本書はそれなりに優れていて、仕事を始めたばかりの新人に読ませる本としては秀逸だと思います。議事録の取り方とか、会議の約束事とか、アイデアの管理のしかたとか。


一方で、ある程度の経験を持つ人にとっては、実用性の面でもうひとつかな、と。その原因は章立てで、コンセプチュアルな表現になっているためにファインダビリティがいまひとつ低い印象を受けました。自分の探している(=困難に直面している)カテゴリがどのあたりに記載されているのか、そこが明確になっていればより実用性があがるんじゃないかと思います。


そんなこんなで、1時間少しで読めるので、新入社員の方々、ぜひぜひ。1年目からこんな働き方ができると、一目おかれると思いますよ。いろんな意味で。


(目標達成まであと87冊)